FSIQはWAIS全体の成績をまとめた総合IQ
FSIQはFull Scale IQの略で、日本語では全検査IQと呼ばれます。日本版WAIS-IVでは、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度にまたがる課題の成績をまとめ、全般的な知的能力の水準を表します。
FSIQは、こうした異なる認知課題に共通して表れる一般知能(g因子)を、WAISの中で最も広く表す得点です。理論上の意味はg因子とはで説明しています。
WAISの結果について「IQはいくつだった」と話す場合、その数字は多くの場合FSIQです。IQとFSIQという別々の総合得点があるわけではありません。FSIQも平均100、標準偏差15で示され、得点帯はIQスコアの意味で確認できます。
同じFSIQでも4指標の組み合わせは異なる
同じFSIQでも、4指標がすべて近い人と、言語理解が高く処理速度が低い人では、力を発揮しやすい課題が異なります。同じ総合水準でも、言葉で考える課題と短時間で情報を照合する課題のどちらで力を出しやすいかは同じとは限りません。
FSIQは総合水準、4指標はその成り立ちを表します。FSIQと指標得点を実際の結果でどう結びつけるかは、WAIS結果の見方で説明しています。
IQという数字を自己理解にどう生かすかは、IQを測る意味で扱っています。
日本版WAIS-IVのFSIQは10の基本検査から算出される
日本版WAIS-IVでは、4指標にまたがる10の基本検査を使います。各検査の粗点を同年齢の基準に合わせた評価点へ換算し、10検査の評価点を合計してFSIQへ換算します。FSIQは、VCI・PRI・WMI・PSIの4指標を単純に平均した数字ではありません。
どの指標にどの課題が含まれるかはWAISの指標で確認できます。