9科目と5つの認知能力の対応
| 認知能力 | BrainTypeIQの科目 | 主に測る内容 |
|---|---|---|
| Gc(結晶性知能) | 語彙(反意語)・言語類推 | 語彙知識・言葉の関係理解 |
| Gf(流動性推理) | 行列推理・天秤推理 | 規則発見・論理的/定量的推理 |
| Gv(視空間処理) | 紙折り・合成パズル | 空間変換・部分と全体の統合 |
| Gwm(ワーキングメモリ) | 暗算記憶・逆順記憶 | 処理しながら保持・視覚情報の逆順操作 |
| Gs(処理速度) | 記号探索 | 視覚的な照合の速さと正確さ |
4領域を2科目で捉える理由
Gc・Gf・Gv・Gwmは、同じ能力のなかでも異なるファセットを見る2科目を組み合わせています。1つの課題形式だけで領域スコアを決めず、それぞれの能力を複数の方向から捉えるためです。
- Gc:知識の量と、その知識を使って関係を理解する力を組み合わせてGcを捉えます。
- Gf:帰納的に規則を見つける処理と、条件から論理的に結論を出す処理を組み合わせています。
- Gv:空間的な変化を追跡する力と、部分を組み合わせて全体を捉える力の両方からGvを測ります。
- Gwm:処理と保持を同時に行う力を、数値を使う課題と、言語に依存しない視覚課題の2方向から捉えます。
Gsは記号探索1科目で中核的な処理速度を測る
記号探索は、タップ操作だけで視覚的な照合を連続して行い、Gsの中核となる処理の速さと正確さを直接測れます。そのため、BrainTypeIQでは記号探索1科目でGsを構成しています。
制限時間内に正しく処理した数と誤答を使い、単に反応が速いかではなく、正確さを保ってどれだけ多く照合できるかを測ります。
オンラインで安定して採点できる課題を選んだ
BrainTypeIQは、対面検査の下位検査を画面上で再現するのではなく、同じ能力領域をオンラインで一貫して実施・採点できる課題にしています。
たとえば、積木を実際に動かす課題はオンラインで同じ形にはできません。語彙を自由回答で説明する形式も、採点者の判断が必要です。BrainTypeIQでは、紙折りや合成パズルで視空間処理を測り、語彙は選択式にすることで、受検者が変わっても同じルールで採点できるようにしています。
841人の構造分析で一般因子とGcのまとまりを確認した
日本語版841人の9科目スコアを使って構造を分析した結果、全科目に共通する一般因子と、語彙・言語類推に共通するGc因子を置くモデルが、比較したモデルのなかで最もよく適合しました。
| 適合度指標 | 結果 |
|---|---|
| CFI | .985 |
| TLI | .980 |
| RMSEA | .040 |
| SRMR | .033 |
4つの適合度指標はいずれも良好でした。全9科目に共通する成分は総合IQを作る根拠となり、語彙と言語類推に共通する成分は、2科目をGcとして組み合わせる設計を支えています。
9科目を5領域と総合IQへまとめる手順はBrainTypeIQの採点方法、総合IQと各領域の得点精度はBrainTypeIQの信頼性指標で公開しています。