語音整列は数字と語音を決められた順序に並べ替える補助検査
WAIS-IVの「語音整列」は、数字と語音が混ざった系列を耳で聞き、二種類に分け、それぞれを決められた順序へ並べ直して答える課題です。日本版では、語音としてかなを使います。
日本版WAIS-IVでは、16〜69歳に使うワーキングメモリー指標(WMI)の補助検査です。通常のWMIは「数唱」と「算数」から算出され、語音整列は混合した聴覚情報を整理する力を別の角度から見ます。
語音整列の得点に表れる力
得点が高い場合は、種類の異なる情報を一度に聞いても、内容を保ったまま分類し、それぞれを決められた順序へ整理する力が強みとして表れています。口頭で受け取った情報に数字、名称、順序などが混ざっているとき、種類ごとに分けてから使う場面に近い処理です。
得点が低い場合は、一つずつは聞き取れても系列全体を保ちにくい、数字と語音を分ける途中で内容が抜ける、分類できても種類内の順序を組み直しにくい、といった形があります。聞いた内容を理解することより、混ざった情報を頭の中だけで分けて並べ直す段階で負荷がかかりやすいと読めます。
情報を種類別にメモへ書き分けると、保持・分類・順序化を同時に行う必要がなくなります。結果全体の中での位置づけは、WAIS結果の見方で説明しています。
数唱・算数・語音整列の違い
数唱にも逆唱と数整列があるため、語音整列だけが「操作」を見るわけではありません。語音整列の特徴は、数字と語音が混ざった情報を分類してから、それぞれを順序化する点です。
BrainTypeIQの暗算記憶との違い
BrainTypeIQの暗算記憶も、ワーキングメモリを使って処理しながら情報を保つ課題です。語音整列が混ざった数字と語音を分類・順序化するのに対し、暗算記憶は簡単な計算を続けながら、その答えを順番どおりに保持します。
米国版WAIS-5でも、Letter-Number Sequencingは二次下位検査として残っています。詳しい構成はWAIS-IVとWAIS-5の違いで確認できます。