調和の指揮者は、自分が主役で前に出るタイプではない。違う考え方の人たちが同じ場にいるとき、彼らのあいだで通訳のように動いて、全体を破綻させずに前へ進める。深く考える人と速く動く人、ことばで詰める人とイメージで掴む人——どちらにも片足を置けるので、両方の言い分を翻訳できる。
このタイプの本質は、何かに偏っていないことだ。ことばでも図でも考えられる、深く沈むことも素早く切り替えることもできる、新しい知識を順当に吸収する。一つひとつの能力で突き抜ける派手さはないが、どれを要求されてもボトルネックにならない。複雑な状況で最後まで崩れないのは、この均等さのおかげだ。
コストは、自分について語るのが難しいことだ。「あなたの強みは?」と聞かれて、特にこれだ、と差し出せるものが思い浮かばない。テスト結果や診断を見ても「平均」「普通」「特徴がない」と書かれて納得してしまう。他の人が自分の個性を語っているのを聞きながら、「自分には何があるんだろう」と感じることがある。
攻略は「中庸を欠如と読まない」こと。何にも偏っていないということは、後から伸ばす方向を自分で選べるということでもある。突出は環境と選択で作れる。それまでは、極端な人たちのあいだを翻訳できるあなたの位置取りが、すでに価値だ。
強み
ことば寄りでも視覚寄りでも、深さでも速さでも、どれを要求されてもそこそここなせるので、状況を選ばず安定して動ける。
深く考える人と速く動く人、ことば派とイメージ派——両方に片足を置けるからこそ、両者のあいだで通訳の役を担える。
特定の方向に既に偏っていないので、これからどこを深掘るかを自分で選べる柔軟性がある。
弱み
どれもそこそこできるぶん、「これだ」と差し出せる中心が見つけにくく、「特徴がない」「平均」と自分で思いがちになる。
超専門・超高速・超一点集中の局面では、そこに全力を投じる特化型に押し切られる。
気になる課題を広く拾えてしまうぶん、優先度をつけずに動くと、どれも中途半端で終わってしまう。
